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ジョーをめぐる関係性(Angels in Amarica)
TPTエンジェルス・イン・アメリカ2007 公演パンフ(裏)
TPT『エンジェルス・
イン・アメリカ』2007
公演パンフ(裏)
tptのお芝居を観てますますはまっている『エンジェルス・イン・アメリカ』。4/5(木)にまたみてきました。パート1、パート2通しで。

私はいちおう心理が専門だし、特に関係性に視点をおく家族療法をベースにしているので、お芝居などを観てもついそういう見方をしてしまいます。それは、その人が家族の中で学んだ関係性が他の関係の中でも再現しやすいということなのですが、そのあたりがみごとに表現されているなあと。

アサヒコムで紹介されました。
《見てきた》7時間の超大作演劇「エンジェルス・イン・アメリカ」

以下、ネタバレ?あり。

『エンジェルス・イン・アメリカ』のキャラクタの中で一番好きなのはプライアーだけど(なぜ好きなのかなあ?一生懸命生きてるから?役者さんがカッコイイから?(笑))、どうも気になるのが、ジョーと彼を取り巻く人との関係性なんですよね。同じパターンがくり返されているというか・・・。

妻ハーパーとの関係でもそう。まじめで優秀で弁護士として控訴裁判所の書記官をつとめるエリートのジョーと、薬物依存で家事もままならないハーパーとは一見つりあっていないようですが、私にはこのふたりが互いに必要としあっているのがわかる気がするのです。

ジョーの話から、ハーパーの家族はモルモン教徒だけど暴力とアルコール問題を抱えていたらしい。アルコール依存症の人のいる家庭は、例えばお父さんが飲んだくれて暴れたりデタラメなことを言ったりしたかと思うと、次の朝にはなにごともなかったようにふつうの人に戻っていたりして、子どもはとても混乱します。昨日はいいって言ったことが今日はダメだったりするわけだから、何が正しいかとか自分がどうしたいではなく、相手の顔色を見てその場その場をどう切り抜けなければならない。でも相手がどう出るかは一貫性がなく、誰にもわからないので、それは虚しい努力でもあるのです。そんな中でハーパーは徐々にバランスを崩していったと想像できます。

一方、ジョーはお父さんが軍人でとても厳しくて、愛されているという実感が持てなかったようだし、もしかしたら殴られたりしたこともあったかも。お母さんのハンナもまじめな人で、ジョーが意を決して自分がゲイだと打ち明けたのにそれを受け入れることなく、すぐ話題を変えて「こんな夜中に電話しないで」とか言って急に電話を切ってしまうような人。だから、ジョーは家族に認めてもらいたくて、勉強も頑張ったのでしょう。モルモン教徒として恥ずかしくないようにゲイであることを隠して結婚もして、表向きは非の打ち所のない優等生を演じてきたのです。いい子でなければ愛されなかった(つまり条件付の愛)ジョーにとって、無条件に愛してくれるハーパーが必要だったし、彼女がどんなに壊れても、絶対に手放したくなかったはず。ふたりはそれぞれ心の闇を抱え、そこで引き合っているのです。

もともとはジョーは可哀想な生い立ちのハーパーを助けてあげたいという気持ちがありました。助けてもらいたい人は、人を助けたがるし、人を助けるような仕事(弁護士もそうかも)を選びがちといわれていますから。助けることで、感謝されたり、尊敬されたり、愛されたりすることを無意識に求めているのです。人にも物(薬物とか)にも依存的なハーパーと、「必要とされること」を必要としている(そのために困ったちゃんを抱え込みやすい)ジョーの共依存関係がここに成立します。そしていつの間にか立場が逆転して、ハーパーに振り回されるようになっていきます。共依存関係は支配ー被支配関係でもあり、それはしばしば逆転するのです。

それがわかりやすいのが、ジョーとルイスの関係性です。職場ではエリート書記官のジョーと、文書係(いわば雑用係)のルイスではあきらかにジョーの方が上。プライアーの病気を知ってトイレで泣きじゃくるルイスにただひとり優しく声をかけたジョーはまさに「いい人」で、「気の毒な人を助けたい人」でもありました。ところが、いざふたりがつきあい始めると、立場が逆転。ルイスの独特の考え方に振り回されることになります。モルモン教徒だからとか、共和党支持だからとか色々けちをつけた挙げ句、ジョーが関わった裁判の記録まで持ち出して罵声を浴びせかけるルイスに困惑するジョー。ハーパーとジョーとの噛み合わないやりとりとそっくりですね。

ルイスの生い立ちはわかりませんが、彼の攻撃的な物言いは自己防衛的でもありますよね。それで自分の弱い部分をみせないようにしている。その辺がジョーと似ているのかも。ルイスの剣幕にたまりかねたジョーはついにルイスに手をあげてしまいます(ジョーがお父さんになぐられていたのかなと思ったのはこのあたりから)。ここでまた支配ー被支配関係が逆転します。頑張れば頑張るほど空回りしてしまうジョー。自分の弱さから目をそらさずに、そこに向き合えたら、きっと変われるはず。だから、もうそんなに頑張らなくていいよ。

私がわからないのは、プライアーがなぜルイスに惹かれるのかということ。プライアーについてはルイスの恋人でエイズという以外、ほとんど情報がないので、よくわからないのです。お母さんはいるみたいなのに、病気で苦しんでいても出てこないし。でも、ベリーズのようないいお友だちもいるし(彼が看護師というのもポイントだけど)、なぜかジョーのお母さんにまで可愛がられてしまうプライアーは、「かまってあげたくなる人」なのかな。そういうプライアーが一番好きって言ってしまう私もねえ。優しくしてあげたい病かも(笑)

◆公演公式サイト
 TPT TPT エンジェルス・イン・アメリカ
  2007年3月20日(火) - 4月8日(日) ベニサン・ピット(東京)

◆TV版公式サイト
 HBO Film: Angels in America(英語)
 wowwowエンジェルス・イン・アメリカ

◆TV版DVD
エンジェルス・イン・アメリカ エンジェルス・イン・アメリカ
アル・パチーノ (2006/04/07)
ワーナー・ホーム・ビデオ

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【2007/04/07 23:13 】 | Angels in America | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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