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『RENT』と『ラ・ボエーム』
壁紙:ロジャー壁紙:コリンズ壁紙:エンジェル壁紙:ミミ
壁紙:モーリーン壁紙:ベニー壁紙:マーク壁紙:ジョアンヌ

 今日も通勤中も家でもBGMは『RENT』な私。映画も3回観て、この物語のもとになったオペラ『ラ・ボエーム』についても色々調べ・・・。そんな中から、『ラ・ボエーム』との相違について少し書いてみようかと思います。まずは登場人物から。

*画像は公式ホームページでダウンロードした壁紙を使いました。
 『RENT』には主に8人の登場人物がいて、それぞれ『ラ・ボエーム』の登場人物に対応しています。ちなみに“ラ・ボエーム”とは“ボヘミアン”のことで、パリの貧乏だけど誇り高い芸術家たちが自分たちをこう呼んだのだそうです(『ラ・ボエーム』はパリのボヘミアンたちの物語です)。『RENT』の中に“LA VIE BOHEME”(ラ・ビ・ボエーム)という歌がありますが、この“VIE”は“LA VIE EN ROSE”(ラ・ビ・アン・ローズ:バラ色の人生)の“VIE”と同じで、人生とか生活といった意味らしく、つまり“LA VIE BOHEME”は「ボヘミアンの生活」という意味になるのだそうです。(オペラ歌手の妹からの情報)

壁紙:ミミミミ(ナイトクラブのダンサー)
上の階に住むロジャーに、ロウソクの火をもらいに行くという口実でアプローチ。やがて恋人に。ドラッグを常用し、HIVにも感染している。

『ラ・ボエーム』ではお針子のミミ(ソプラノ)が対応。
やはりロウソクの火をもらいに行くシーンがあるが、積極的に誘惑することはない。むしろロドルフォの方が積極的?本名はルチーアだがなぜかミミと呼ばれている。「私の名はミミ」という歌が有名。(『RENT』でも“They call me Mimi.“と「ミミと呼ばれている」と自己紹介する。)結核をわずらっていて、物語の最後に死んでしまう。

壁紙:ロジャーロジャー(ミュージシャン)
ロジャーはかつてはロックバンドで活躍したこともあったけれど、恋人エイプリルの死や彼女とともに自らもHIVに感染しており引きこもりがち。自分が死ぬまでに、これはと思う一曲を仕上げたいと願ってる。マークとルームシェアしている。ミミと恋に落ちるが・・・
はじめのシーンで寒さのあまりポスターや台本を燃やして暖をとる場面が出てくるが、『ラ・ボエーム』でもロドルフォの書いた原稿を燃やして暖をとっている。

『ラ・ボエーム』では詩人のロドルフォ(テノール)に対応。
マルチェルロとルームシェアし、ミミと恋人になるところも同じ。ミミがロウソクの火をもらいに来たあと戻ってきて、ロドルフォの部屋に鍵を落としてしまったといってふたりで探すシーンがある。(『RENT』では落としたのは鍵ではなく、ドラッグの粉の入った小さい袋。)ロドルフォが先に鍵を見つけるが、みつからなかったフリをして探し続け、ミミの手に触れて「冷たい手を」という歌を歌う。(『RENT』でも見つけたドラッグを隠したり、「冷たい手だね」というシーンもあり、ここはまさに『ラ・ボエーム』!!)

壁紙:マークマーク(映像作家)
ロジャーのルームメイトで、ドキュメンタリーの撮影に没頭している。もとの彼女はモーリーン。映画版ではカットされているが(2枚組サントラにはある)、ミミとロジャーを仲直りさせようとロジャーを説得しようとするシーンもあったよう。

『ラ・ボエーム』では画家のマルチェルロ(バリトン)に対応。
やはりロドルフォとルームシェアしている。もとの彼女は“ムゼッタのワルツ”が有名なムゼッタ。ムゼッタに未練たっぷりなのも『RENT』と同じ。
ミミに最近ロドルフォが冷たいと相談され、ロドルフォを呼び出して話をするが、はじめは「ミミは浮気者」といっていたのが「実はミミは結核にかかっているが、自分は貧しくて何もしてあげられない」と打ち明ける。それをミミが聞いてしまう。(『RENT』のサントラの“GOODBYE LOVE”の後半がそれにあたる。)

壁紙:モーリーンモーリーン(パフォーマンス・アーチスト)
元彼はマークで今の彼女(!!)はジョアンヌ・・・だけど、浮気者の彼女はあちこちで出会う女性になれなれしくしてジョアンヌを怒らせてしまう。それなのに憎みきれないかわいらしさがある。

『ラ・ボエーム』ではムゼッタ(ソプラノ)に対応。
こちらも浮気者。マルチェルロが仲間とカフェで食事をしているところへパトロンの老人アルチンドーロを連れてやってきて、そのアルチンドーロの目の前で元の恋人のマルチェルロを挑発。足が痛いと騒いでアルチンドーロに靴を買いに行かせ、その間にマルチェルロと抱き合うなど、奔放な女性。

壁紙:ジョアンヌジョアンヌ(弁護士)
お金持ちの娘で弁護士。モーリーンの恋人だが、彼女の浮気でしょっちゅうケンカ。

『ラ・ボエーム』では国務院参議アルチンドーロ(バス)に対応。
恋人というより、パトロンの老人。こちらは映画とは違い「男性」。カフェでマルチェルロを挑発するムゼッタを制止し、うるさがられ、ムゼッタに頼まれた靴を買いに行っている間にみんないなくなってしまい、お勘定を払うことに。彼はこのシーンにしか出てこない。

壁紙:コリンズコリンズ(哲学教授)
クリスマスイブにマークとロジャーのアパートを訪ねる時、暴漢に襲われ、ケガをしているところをエンジェルに助けられる。エンジェルと同性愛のパートナー関係に。HIVに感染している。

『ラ・ボエーム』では哲学者のコルリーネ(バス)に対応。
やはりクリスマスイブにマルチェルロとロドルフォのアパートを訪ねる。そのあとに来たショナール、ミミの5人でカフェへ繰り出すが(『RENT』の“LA VIE BOHEME”にあたる)、行く途中で外套を買っている(『RENT』では恋人エンジェルが外套を買ってくれる)。

壁紙:エンジェルエンジェル(ドラッグ・クイーンのストリート・ドラマー)
ケガをしたコリンズを助けたことから彼と同性愛カップルに。あることで大もうけしたからと、分け前をみんなに分け与える。愛の象徴として、ぎすぎすしがちな仲間達を和ませる役割も担っている。フルネームは「エンジェル・デュモット・シュナード」。このシュナードという名前は、『ラ・ボエーム』のショナールからとっていると思われる。

『ラ・ボエーム』では音楽家ショナール(バリトン)が対応。
こちらもあることで大もうけして、薪や食料をたくさん運ばせて登場。みんなに分け与える。しかし、コルリーネと愛し合うこともなければ、死んでしまうこともない。

壁紙:ベニーベニー(大家)
以前はマークやロジャーなどの仲間だったが、金持ちの娘と結婚し、アパートの大家になる。実は以前ミミとつきあってた?というのは『RENT』のみのエピソード。

『ラ・ボエーム』では大家のベノア(バス)が対応。
マルチェルロ、ロドルフォ、コルリーネ、ショナールがそろったところで、ベノアが家賃を取り立てにやってくる。4人は、ベノアにかまをかけ、妻がありながら他の女性と浮気をしている話を引き出し、不心得者とみんなで批判して追い出してしまい、取り立てを免れる。ベノアの出番はここだけ。年齢的には若者達よりは大分上という設定のよう。


 初めて『RENT』を観た時、ミミがロウソクの火を借りに来るシーンなどに『ラ・ボエーム』っぽさを感じたくらいでしたが、たまたま家族旅行をして、オペラ歌手の妹(『ラ・ボエーム』でミミを演じたこともある)と話す機会があり、ここぞとばかり色々質問、もっと調べてみる必要ありと直感。妹に聞いたり、自分でも調べてみた次第。その結果、『ラ・ボエーム』の人物設定やエピソードをうまく使いながら現代の若者の抱える問題(ドラッグ、HIV、同性愛、貧困など)を織り込んだ作品になっていることがよくわかりました。ここにかけなかった内容はまた次回に!

◆参考文献
 『ラ・ボエーム』の内容について詳しく知りたい方は、以下の対訳本がお勧めです。実はこれは映画館(Bunkamuraル・シネマ)の窓口で購入したもの。イタリア語の歌詞とその和訳、物語のあらすじなどわかりやすく書かれています。

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*この記事は当ブログ開設にあたり、himikaの他のブログから移転させたものです。
 
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【2006/06/07 23:50 】 | RENT(Movie) | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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